先日のツクシの記事の続きのようなかんじ。大阪府堺市南区「ハーベストの丘」の隣にある道の駅『またきて菜』で珍しい野菜を買ったので食べてみました。
「見た目は白いニンジン、食感は芋のような野菜」みたいなキャッチコピーで販売されていました、パースニップという野菜です。
これはヨーロッパあたりではメジャーな野菜らしいですが、日本ではほとんど栽培されていないらしく入手するのが困難らしいっす。2本で398円(税込み)という地味に高級な食材。
(撮影日 2021年3月)
パースニップの素揚げ
これがパースニップです。
いつもどおり比較対象として包丁を置いてみましたが、サイズはこんなかんじ。細長いニンジンのような形ですね。
いまからこれを素揚げにして食ってみます。「芋のような食感」ということなので、フライドポテト的なかんじで、フライドパースニップにしてみます。
よくみると身の中には多数の空洞があり、スポンジのように軽い。
皮がすげぇ~ヌルヌルしてて、めっちゃ剥きにくかった。
パースニップの皮からは独特の酸っぱい匂いが漂っていた。例えるなら、グレープフルーツを剥いたときのような匂いに近いかも。
一口サイズにカットし、油へ投入。そのまま超弱火で7分くらい揚げてみた。
フライドパースニップ
じゃっかん揚げすぎた感はあるが、完成。
どことな~く大学イモっぽい見た目になってしまった。
食ってみたが、食感はたしかにジャガイモと似ていました。外はカリカリ、しかし中はジュクジュクしてた。ジャガイモよりも水分と繊維質が多いようなかんじ。
味は、焼いたタマネギのような甘みがあるが、ピーマンのような苦みも感じた。
どことな~く漢方薬を彷彿させるような後味でしたが、これがパースニップ味というやつなのでしょう。個人的に苦いのが苦手なので、あんまり美味しいとは思わなかったです。このままだと苦味が強くて食べづらいが、塩をかけるとより一層フライドポテト感が増して、食べやすくなりました。
皮も揚げてみた
身がごっそりと付いたヘタクソな皮の切り方をしてしまい、なんだかもったいなかったので、皮も素揚げにしてみることに。
パースニップの皮の素揚げ
生の状態だとグレープフルーツのような匂いを発していた皮ですが、油で揚げると無味無臭になりました。
食感は非常に悪く、なかなか噛み切れなかった。皮は素揚げには向いていないのかもしれない。
茹でてみた
もう一本残っていたので、今度は茹でてみた。
余談ですが、茹でる前に一口だけ生のまま食べてみたのですが、これといって味がしなかったです。
茹でたらシワシワになりました。
茹で加減をミスって、じゃっかん芯が残ってしまったが気にしてはいけない。
食べてみましたが、味は素揚げのときと同様、甘みもあれば苦味もあるというかんじ。
しかし食感が素揚げのときよりもねっとりとしていた。最近流行りのねっとり系のサツマイモに近い食感っす。ただ、やはり甘みよりも苦味のほうが強いようなかんじなので、これだけで食べるのはあまり向いていないのかもしれません。
なんだか独特すぎる味のパースニップですが、この味と食感は様々な料理に活用できるのは間違いないです。次、入手することができたならば、もっと本格的な料理に挑戦してみようと思いました。