ああ、新型コロナウイルス、ぜんぜん終息せえへんやん・・・・・・。
というわけで、ここは大阪府大阪市西成区。みんな大好き日本一のスラム街、あいりん地区(釜ヶ崎)になります。
2020年6月。県境をまたぐ移動の自粛も解除され、再び人の往来が活発になったとたん、7月からまた急激に新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るい始めている我が国、JAPAN。
某日、久しぶりに大阪市内を訪れたときにあいりん地区にある花畑で、「コロナくるな」とか「コロナけりとばせ」などなどが書かれた空き缶タワーを撮ってきました。
(撮影日 2020年6月)
あいりん地区の花畑
あいりん地区は日雇い労働者が多く存在する街。自宅を持たない、いわゆるホームレスと呼ばれる方々も多く存在する。なのでこのような男女兼用の公衆トイレが街中に幾つかあったりする。
花畑には「麻薬追放地域」の看板。
ションベンガードと呼ばれる鉄道高架橋を抜けた先に花畑がある。ションベンガードはあいりん地区への入口として有名で、昔は名前のとおりションベン臭かったらしい。まぁ今でもちょっとだけ臭うけどな。
この町は路上でお酒を飲むオッチャンが多いため、町全体にアンモニア臭とビール臭が、うっすらと充満してるのよ。
というわけで、これがあいりん地区の花畑です。畑の周囲は有刺鉄線付きのフェンスで囲われている。この花畑・・・・・・いったい誰が管理しているのかは知らないですが、中の植物たちは立派に育っているため、なかなか丁寧に育てられているように見受けられる。
よく見ると、花畑の道具置き場みたいなところにミニーちゃんがおる。
ん? なぜか新聞の切り抜きが掲示されている。
「大阪市1年間 引き取り手のない遺骨 2366柱」
「大阪市年間死亡数 28411人」
引き取り手のない遺骨が増加しているとのこと・・・・・・なんかちょっと暗い内容の切り抜きですな。路上を歩いているだけで、こういった現実社会を学べるのは、あいりん地区ならでは。
「コロナくるな」の空き缶タワー
積み上げられたお酒の空き缶がタワーのようになっている。
高さは4mくらい。塔の頂上には鯉のぼりや傘が備わっている。
2020年は新型コロナウイルスで世界中がパンデミックでしっちゃかめっちゃか。あいりん地区からも感染者が出てしまう可能性も大いにあり得る。
「コロナくるな」というメッセージをはじめ、「コロナけりとばせ」や「発酵食品たくさん食べて善玉菌増して 免疫力強くしてコロナ追い払え」とか「おやつのまえに手を洗おう」などといった言葉が掲げられている。
たぶん空き缶タワーじたいは以前からあったのだと思われるが、こんな時期なのでコロナ仕様に改造したのでしょう。
ちなみに空き缶は花畑の裏にまだまだたくさんあるので、やろうと思えばまだまだ高くすることも可能と思われる。白虎とか熊とかプーさんとか、様々な人形が集っているのもなかなかシュールやな。
昨年、2019年は外国人観光客の宿泊などで、かなりの盛り上がりを見せていた西成あいりん地区。2020年はパンデミックによる渡航制限などによって、外国人観光客は全然見かけませんでした。
しかし、路上で昼間から酒飲んでるオッチャンや若い兄ちゃんたちはけっこう増えていて、ちょっと楽しそうだった。もしかしたら日雇いの仕事が減少しているのかもしれない。炊き出しの場である三角公園や四角公園も、以前よりも人が多くなっているように感じた。
ホットじゃないほっとレモンが30円で買える・・・・・・。水分はしっかり補給するんやで。
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あまり長居するとよくなさそうなので、さっさと退散することにした。コロナに感染させられる可能性はあるし、なにより既に自分自身が無自覚の感染者である可能性も捨てきれないので、あまり人には近づかないよう心掛けている。
家に帰ったら、空き缶タワーに書かれていたように発酵食品食って善玉菌増やすことにしますわ。