先日、大阪府富田林市(とんだばやしし)にある瀧谷不動尊(たきだにふどうそん)を訪れた。真言宗智山派の寺院で、一般人も無料で参詣できるぞ。
この瀧谷不動尊では、どじょうを川に放流し参拝する「身代わりどじょう」という独特な信仰があり、ゆえにどじょう不動様などとも呼ばれてます。
(撮影日 2020年10月)
瀧谷不動尊のようす
瀧谷不動尊の駐車場(無料)です。上の写真右側に写ってる坂道をのぼると、さらに広い駐車場があるので、ここが満車の場合はそちらに行くといいぞ。
実は僕、ここへは何度か車で訪れたことはあるのですが、なんと今日は初めて自転車でやってきたのです。駐輪場はどこだろうと探してみたのですが、結局分からなかったので駐車場の端っこのほうに止めさせてもらった。
というわけで、寺院敷地内のあちらこちらを参詣するわけですが、見どころがありすぎて長くなりそうなので、当記事では「身代わりどじょう」の様子だけ書き綴ることにする。
この瀧谷不動尊は山に建っている寺院なので、境内は自然豊か。また、あちこちにお不動様がいるお堂があります。以前では事務所前とかに露店とかも開いていたが、おそらく現在は新型コロナの影響で閉業中なんだと思う。
お堂の中の様子。
美しい参道のよこには小川が流れており、奥まで進むと左手に小屋が見えてくる。あの小屋で「身代わりどじょう」のどじょうをいただける。
身代わりどじょう
僕が訪れた2020年10月の時点では「身代わりどじょう 1杯100円」となっているが、どうやら2020年12月1日からは1杯200円となるようです。
お金はこの白い木箱に入れましょう。
テーブルに並べられた空き缶の中にどじょうがいます。大きなものや、小さなものなど様々などじょうがいるので、好きなものを選ぶといいと思いますよ。
これを持って、隣に流れている川に放流します。
ピント合ってなくてすまん。缶の中ではどじょうが泳いでます。くねくねしてて可愛いかった。
川のところには雨どいみたいなのが設置されており、ここからどじょうを放流する。
あぁ、どじょうが放流される瞬間の撮影に失敗してもうた・・・・・・。
雨どいを伝って、どじょうが川に帰ります。このあとは人それぞれだとは思いますが、手を合わせ、お祈りする人もいます。
使い終わった空き缶は小屋に返却します。これで身代わりどじょうの参拝は終わり。
身代わりどじょうの由来
「・・・・・・で、けっきょく、この身代わりどじょうって何のためにあるの?」ってことで、こちらには由来が書かれた看板があった。以下、下線部は看板の内容になります。
身代わりどじょうの由来
当山のお不動さまは特に眼病平癒に御霊験あらたかと伝えられています。そこでお不動さまに目を助けてもらおうとお願いするときに、どじょうを持って参り、川に放ってお願いすればこのどじょうが身代わりとなって、自分の目を明けてもらえるという信仰が伝えられてきました。
仏事に「放生会(ほうじょうえ)」というのがありまして、これは「功徳を積む為に魚鳥などの生き物を放つこと」を意味しています。当山のどじょうを川に放つのはこの「放生会」にならった信仰といえます。
今はいつでも誰でも祈願していただけるように身代わりのためのどじょうを用意しております。またお願い事も眼病平癒に限らず、様々なお願い事でどじょうを放しておられるようです。
瀧谷不動明王寺
・・・・・・・・・
・・・・・・というのが身代わりどじょうの由来だそうです。特に目に御利益があるのが瀧谷不動尊ということですが、別に目に関するお願い事じゃなくてもいいみたいです。この身代わりどじょうも、昔から続く言い伝えや、「放生会」という魚や鳥を放つ仏事にならった信仰とのこと。昔から続く信仰が、一般の方々でも体験できるのはなかなか貴重ですな。
瀧谷不動尊は、まだまだ見どころいっぱいの寺院なので、興味がある方は訪れてみてはいかがでしょうか。