安治川
某日、大阪府大阪市に流れる安治川(あじがわ)という幅50mくらい?の河川にやってきた。
この安治川を超えたい。しかし付近に人が通れそうな橋は無い。困った困った。(川の上に架かる橋は「阪神なんば線」です)
だが心配ご無用! ここには安治川隧道(あじがわずいどう)っていう川底を通る、超古い歩行者&自転車専用の小さなトンネルがあるのよ! だから安治川トンネルって呼んだりもするみたい。いわゆる沈埋トンネルってやつです。ネット情報によると1944年(昭和19年)に完成したらしい。
決まった時間帯だけエレベーターが使用可能で、地元の方々にとっては無くてはならない大切な存在。今日はそんな安治川トンネルの写真をお見せしていきますぜ。なお、当記事の写真は2017年の9月と10月に撮ったものでございます。
安治川の北側エレベーター(此花区)
ここは安治川トンネルの北側です。上の写真の右にある白い建物が安治川トンネルに降りるためのエレベーターと管理棟を兼ねているっぽい。昭和19年だから、かなり古い建物ですな。
ここいら一帯は住宅地でありながら工業地帯でもあるので、けっこう大型車両などが通るので危ない。車に気を付けながら信号をまもり、横断歩道を渡りましょう。
安治川トンネル 北側エレベーター前
この周辺で唯一川を渡る手段がこのトンネルだけなので、地元の人は頻繁に利用するのだろう。けっこうな人数がエレベーターから降りてきたぞ。主に学生が多かったな。
全員出終わったら、先に並んでいた人たちがエレベーターの中へ突入。しかし利用者が多すぎて一回では全員は入れなかったみたいだ。
僕も、さっき入れなかった人たちと一緒に待つことに。出る人のためのスペースは空けておきましょう。
ちなみに北側エレベーターの周りの様子はこんな感じ↓
左を向けば何度も補修したような跡がある太い柱。そして監視員用の出入り口。利用者はもれなくカメラで監視されるのだ。
そして右を向けば小さな階段があります。
実はエレベーターには利用できる時間帯がありまして、運行時間は6:00~24:00までとなっております。それ以外の時間はエレベーターは止まっているので、この階段から降りていき、川底のトンネルを歩いていくことになります。もちろんその場合は自転車は通行不可なので、残念ながら自転車の方は00:00~6:00まではこのトンネルを通ることはできません。どんまい!
まあエレベーターに関することは、下の写真の注意書き看板を読んでもらえればいいと思う。
このトンネルは危険地帯なのだろうか・・・安心して利用できる時間帯とか書いてますね。いちおう、朝夕の混雑時(午前7時~9時、午後4時~7時)には運行整理員がエレベーターの操作とか乗降整理をしてくれます。運行整理員が居ないときは自分で操作します。ただ大きいだけのエレベーターなので、操作はめっちゃ簡単でした。なので機械操作が苦手な方もご安心ください。
ちなみに僕たちが乗る歩行者用エレベーターの左側には大きな鉄扉があるのだが、それは超大型エレベーターかと思われます。
超大型エレベーター(現在は使用不可)
これが遠くから見た超大型エレベーター。ただただデカいです。
昔は車が使用していたっぽい。いわゆる車両専用エレベーター。どうりで立体駐車場に似ているわけだ。しかしご覧の有様、今はもうガードレールで正面が封鎖されていて使用不可となってます。
安治川の南側エレベーター(西区)
安治川トンネル 南側エレベーター前
川底トンネルをお見せする前に、こちらが南側のエレベーターの外観です。さっきの北側とほとんど外観は変わりませんね。こちらは交通量が北側に比べて少ないので、交通事故に関しては少し安心かも。
川底にある安治川隧道の様子
安治川隧道(歩行者・自転車専用)
エレベーターが来たらすかさず乗り込みます。自転車はたしか7台くらいは乗れたと思う。エレベーターは降りるときは乗った時とは反対側の扉が開きます。狭い空間なので、周りの方々に気を配りながら安全に降りましょう。
トンネル内は左側通行です。一列になって歩きます。
見てお分かりの通り、トンネル内は非常に閉鎖的な場所です。いつ、なにが起きてもおかしくない。それが安治川隧道クオリティ。
非常に古くて味のあるトンネル。川底を歩いているっていう感覚は全然感じない。しかしこれもいつか老朽化で閉鎖されるのかもしれんな。そうなるとちょっと寂しいかも。
しかし正直に言うと、わざわざ運行整理員や監視員や警備設備などを配置しなければいけないトンネルを使い続けるより、さっさと川の上に歩行者用の橋を作ればいいと思うのだが、なにかと複雑な理由があるのかもしれんな。
『安治川隧道(安治川トンネル)』の場所
グーグルマップ