２０２０年８月某日、大阪府大阪市浪速区の観光地、新世界（しんせかい）を歩いた。
世界を恐怖に陥れている新型コロナウイルス（COVID-19）で、外国人観光客をターゲットとした店舗などに客が入らず、新世界界隈は経済的大打撃を受けていると連日ニュースで放送されていた。「づぼらや」などの有名店も閉業を決断する事態にまでなってしまった新世界ですが、実際、どれだけ打撃を受けているのか･･････。
（撮影日 ２０２０年８月）
通天閣の周辺の様子＆残念石
通天閣下にある将棋のモニュメント↑
まずは通天閣の近くを歩いてみた。新世界の中心といった界隈ですね。
いちおう人が歩いているが、かなりまばらです。以前の１０分の１も人がいないような印象を受けた。外国人観光客に関しては一人もいませんでしたね。コロナ前まではそこら中から英語やら中国語やらが聞こえてきたものですが、この日は日本語すら聞こえてこないほどの静寂さ。
周辺の飲食店も閉めている店が多い。営業中の店もあったが、あまりに客がいなさすぎて暇なのか、店員同士で世間話とかしながら駄弁ってた。
２０１９年２月の新世界↑
ほんのちょっと場所は違うんですが、これが２０１９年２月のこのあたりの風景。通天閣の下あたりから撮った写真ですが、そこらじゅう人だらけで歩くのも苦労した。たった１年前だが、あの頃が懐かしく感じる。
道脇にある残念石がなんとも虚しい。ちなみに残念石とは、大阪城の石垣を築くとき、運搬中に転げ落ちてしまった石のこと。落ちる＝城が落ちる･･････というイメージがあるため、築城の際に使用されなかった残念な石のことです。
･･････が、しかし、この残念石は少し特殊で、理由は不明だが小豆島で切り出されたけど結局使われずじまいだったという、ある意味これも残念な石。
小豆島には今もなお、その残念石たちが保存されており、この石だけは再び大阪に来ることができた「大願成就の石」とのことです。運が良いのか悪いのか、ようわからん石やな･･･。
ジャンジャン横丁の様子＆わたがし自販機（製造機）
通天閣から程違い場所にある商店街･･････ジャンジャン横丁を歩いてみました。
結論から言うと、以前に比べてココも人が激減してました。
以前はこの狭い通路も人で埋め尽くされてまともに歩けないと言ったかんじでしたが、ご覧の通りスカスカでした。しかし飲食店はけっこう開いてて、地元のお客さんと思われるオッチャンたちが昼から飲み食いしてた。
ただ、夜の営業に力を入れている店舗が多いはずなので、時短営業などでそのあたりがけっこう打撃を受けてそうだ。
ジャンジャン横丁には現役のわたがし自販機（製造機？）もある。
１回２００円でわたがしを作れます。昔は大阪城公園にもあったはず（たしか１回１００円だったような･･･）なのですが、今はもう無い。現在では割と希少なわたがし自販機です。
機械中央から綿菓子の糸が少しずつ噴き出してくるから、それを割り箸でクルクル巻き付けていくのですが、ヘタクソな人がやると超巨大（形はいびつ）なのが出来上がります。逆に上手な人がやるとコンパクトでキレイな球状のが出来上がるのです。･･････ん？ 僕はもちろんヘタクソだけど？ 失敗したアフロヘアーみたいなのを完成させたことがある。
スパワールドのところ
スパワールドの玄関口ですが、ここも全然ひとがいない。白い噴水モニュメントのところに腰かけているオッチャンが一人いただけです。
ときどきスパワールドから客さんが出入りしてたから、営業はしていたらしい。なんだか暗い雰囲気だったから、営業自粛中なのかと思った。
コロナ禍の新世界を歩いて・・・
マスクビリケンさん。
今は無き「づぼらや」のフグ立体看板。たしかこの８月のじてんで既にづぼらやは閉業を決定していた。この探訪の数日後に、フグの立体看板も撤去されたというニュースを見た。
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今回の新型コロナウイルスでのパンデミックなど、世界規模の非常事態などはそうそう頻発するものではないと思う。しかし歴史や環境というのは、こういった事象の繰り返しによって創りあげられていき、その環境に合わせて人々は常識や生き方を変化させ、少しずつ順応していくのかもしれない。･･････とはいえ、さすがに今回の新型コロナは命に関わることなので「早くなんとかできないものか」というのが正直な本心でございます。
