ここは大阪府泉大津市豊中町にある泉穴師神社(いずみあなしじんじゃ)です。
この神社の敷地内には豊中公園という森があるのですが、そこには樹齢600年以上のクスノキが十数本あります。御神木であり、市の天然記念物となっています。
そんな珍しい豊中公園ですが、平成30年(2018年)に近畿地方を襲った大型台風(21号)によって、クスノキの御神木が倒れてしまったようです・・・・・・。
(撮影日 2020年5月)
豊中公園の巨大クスノキたち
ここが泉穴師神社の境内になります。広々としてる神社ですね。クスノキの御神木が倒れているという豊中公園は、この神社の敷地内にあります。
神社の西側・・・・・・ちょうど駐車場と境内に挟まれているようなかんじの場所に豊中公園がある。
「公園」という名称ですが、実際のところは「神社の森」といったかんじで、一般的に想像する公園とは違って遊具などはいっさいありません。
豊中公園の至るところに巨大なクスノキがそびえ立っています。数は十数本あり、樹齢は約600年~800年と言われているみたい。御神木であり、市の天然記念物にも指定されている大変貴重なクスノキです。
高さは20m~30mほど。幹も超太い。
どれも荘厳な雰囲気を醸し出していて、見ていて圧倒される。こんなにたくさんの巨大クスノキがあるのはかなり珍しいという。
倒れたクスノキ(大楠)
倒れたクスノキに会いに行こう。
「倒れた大楠」という文字と、矢印に従って進んでいく。
倒れたクスノキが見えてきた。
倒れた大楠
超巨大。あまりにデカすぎて、木のテッペンのほうは既に剪定(せんてい:枝を刈り取ること)されてます。たぶん剪定していなかったら、周囲の民家のところまで枝が伸びていたのだろう。
別のアングル。
根っこの裏側。写真じゃ分かりづらいと思うけど、地面から根っこの頂上までの高さが6~7mくらいはあります。デカすぎて写真に納まりきらない。
根っこが抜けた後の地面。まるで隕石のクレーターのような巨大な窪み(くぼみ)ができてしまっている。いや、まぁ、実際に隕石のクレーターとか見たことないけどな・・・・・・。すべて僕の妄想っす。
根っこの中心には穴があいている。木の根元って空洞なんやな。
立入禁止なので、ズームで撮ってみた。大人が余裕で入れるほどの空洞です。
倒れたクスノキの隣には石碑が建っている。
平成30年9月4日(2018年)に近畿地方を襲った大型台風(21号)によって大楠が倒れてしまったということ・・・・・・。そして、今回の台風による被害の記憶を風化させず、いずれまたくるであろう自然災害への教訓にするため、倒れた御神木を自然災害遺産として後世に残すことにした・・・・・・というようなことが石碑には書かれている。
自然災害の多い昨今、こういった遺産は自然災害への意識を高めるためには必要不可欠なのかもしれない。台風だけでなく、地震や火山噴火とか大洪水などは忘れたころにやってくるから・・・・・・。
正直言うと、自然災害を退けるのは至難の業だと思う。なのでいざというときのために、突発的に大災害が起きたときの避難場所くらいは決めておいたほうがいいかもしれない。