先日、浜寺公園のバラ庭園を訪れたときの話。
このトイレのすぐ横に、ボロボロの木造船が置いてありました。そして、なぜか小さな砂浜のような土地が広がってました。気になったので、ちょっとだけ観察してみた。
(撮影日 2020年5月)
謎の木造船と砂浜
これがボロボロの木造船。バラ庭園のトイレの横に置かれてます。
木造船の隣には、とても渋い看板が立てられている。
看板には「お願い この船は遊器具ではありません。乗って遊ばないようにして下さい。公園事務所」と書かれている。つまりこれは放置されているわけではなく、意図的に展示しているってことやね。
船の前方から撮影↑
船の後方から撮影↑
この船に関する説明などが書かれた看板などはなく、詳細は一切不明でした。エンジン等は付いているが、かなり古そうな船なので、昭和初期~中期くらいに、このあたりの海で使用されていたものなのかもしれないですね。いまではすっかり植物に覆われてしまって、廃墟を思わせる風貌になっちまっている。ちょっとアートっぽくて、わりと好きです。
船の周りは、なぜか砂地になっていた。
砂地をよく観察してみると、貝殻の破片がたくさん。まるで砂浜ですね。
浜寺公園は大正~昭和初期のあいだは、海水浴場だったということが調べてみて分かったぞ。ということは、この砂地は当時の海水浴場の名残りなのか・・・・・・・・・はたまた、海水浴場であったという歴史を後世に伝えるため、人工的に造られた砂浜なのかもしれませんな。
浜寺水路↑
現在では浜寺公園付近は整備されていて、バラ庭園のとなりには浜寺水路というデカい水路になっている。ここでは稀にカヌーみたいなボートの練習風景を見れます。
水路の先には堺泉北臨海工業地帯が見える。工場夜景で有名なスポットですな。めちゃめちゃデカい工場が絶賛稼働中。
この堺泉北工業地帯は埋め立て地で、昭和中期~後期にかけて整備されたもの。もしもこの工業地帯がなければ大阪湾が見渡せるようなかんじです。
大正時代では、この水路付近も海水浴場だったのでしょう。個人的には、ここの海水浴場は残してほしかった。和歌山とか兵庫とかの海水浴場とかと違って、お手軽に来れたのに・・・・・・。
話を戻し、さっきの砂浜です。日本各地の浜辺に自生するというハマナスが植えられていました。紫色の花が咲いてるぞ。
ハマナスっていう名前ですが、れっきとしたバラ科の植物らしい。さすがバラ庭園。
なにげに地元民なのにこの日初めてこのバラ庭園にはやってきたわけですが、こんな場所で木造船を発見するとは思わなかった。もっと地元の歴史を探らねばいかんのう。