ここは兵庫県神戸市東灘区。だいぶ前の話ですが、某日、住吉川という川の周辺を歩いてみた。正確には住吉山手という地区になります。
これといって目的もなく散歩しただけですが、洪水水位の碑・徳本上人座禅石・住吉山手公園といった、この地区の歴史を知れるようなものがいくつかありました。
(撮影日 2016年12月)
阪神大水害の『水災記念碑・洪水水位の碑』
けっこう昔の探訪記なので、記憶が朧気なのは許してくれ。
まずは住吉川の上流に向かって歩いて行った。この地区の地理は全然詳しくないので、地図も見ずに適当にあるいている状態だった。まさに徘徊者やな。
どうやらこのあたりの山には五助ダム~六甲最高峰という山道があるらしい。今回は行きませんでしたが、機会があれば行ってみたい。
住吉川沿いの道に石碑があった。これは阪神大水害っていう災害のものらしく、水災記念碑や洪水水位の碑というだそうです。
石碑の横には説明板がある。昭和13年7月に住吉川が氾濫したのだそうだ。「台座の右わきに最高時の洪水水位が刻まれている」とある。石碑の台座のところまで水が溢れたということで、かなりの被害だったらしいぞ。
ちなみに住吉川の深さはこんな感じ。10mはありそうなかんじですが、ここを越水したというはヤバいと思う。昔から日本各地ではこういった洪水被害が頻発してるわけやね。
それにしても、まだこのへんはけっこう都会のはずなのに、景色じたいは山奥そのものです。
少し住宅街を外れてみようと思いましたが、このあたりは道幅が狭いうえに車がビュンビュン走るから徒歩では非常に危険。なので断念し、引き返した。せめて歩道があれば良かったのですがね。
川沿いに実る柿を眺めながら西のほうへと行くことに。
徳本上人座禅石
下り坂を歩いてたら徳本上人座禅跡というのを発見。
徳本上人という人の座禅石と座像があるらしい。入ってみた。
座禅組んでた。説明板には「弓弦羽の滝で修行しながら、村人の教化に努めた」とある。なかなかアグレッシブなお坊さんですな。
・・・・・・・・・。なぜか複雑な表情に見えてしまう僕の心は煩悩まみれっす。
『住吉山手公園』山田四朗車の石碑&兵庫県師範学校跡地の記
座禅石を離れた後、坂道をそのまま下っていくと公園が見えてきた。住吉山手公園という。
東屋の中。なかなか豪華な造りの東屋です。
東屋のすぐ横には山田四朗車(灘目の水車)の石碑があった。東灘といえばお酒などが有名。水車産業は江戸時代から盛んだったらしいぞ。現代では水車は珍しい存在やな。
もしかして公園内のこの謎オブジェは水車をモチーフにしているのかな。
謎オブジェの横にも石碑があった。兵庫県師範学校跡地の記という。
どうやら昔はここに兵庫県師範学校が開校されたらしい。師範学校って、なんかすごそうな学校名やね。跡地ってなっているあたり、やはり最近流行りの合併とか統合とかなんやらで移転しちゃったのかな・・・。それと昭和8年の頃はここって住吉村って呼ばれてたらしいぞ。
ちょっとした散歩でしたが、この地域の雰囲気はだいぶわかったので坂を下ることに。山の麓にある街ってなにげに謎が多いので、歴史や文化を知れるものが点在しているのはいいね。
『阪神大水害の碑』『徳本上人座禅石』『住吉山手公園』の場所
『阪神大水害の碑』の場所
https://goo.gl/maps/qoukyXmNSiwX7CE99
『徳本上人座禅石』の場所
https://goo.gl/maps/a9M4T7mikXi24BXW6
『住吉山手公園』の場所