真夏の暑い中自転車で坂道をひたすらのぼって、四光地蔵尊と爪切地蔵尊というお地蔵様に会いに来ました。実はここのお地蔵様たちは少し変わった外見をしていて、普通の立体的な人型ではなく、岩に線彫りで描かれているお地蔵様たちなんですよ。
(撮影日 2020年8月)
四光地蔵尊
さっそくですが、こちらが四光地蔵尊というお地蔵様です。
少し分かりにくいと思いますが、岩の中央に人が座っているような絵が描かれているのが見えますかね。
分かりやすいように画像編集で赤線でなぞってみた。うん、まあ、だいたいこんなかんじ。絵をなぞるのがヘタクソなのは、単純に僕の手先が不器用なだけです。マウスを持つ手がプルプルですよ。
あと、実際には描かれているというより、彫られているという表現のほうが正しいのですが、別にどっちでもいいや。
爪切地蔵尊
四光地蔵尊が鎮座しているお堂をグルっと裏に回り、民家の壁とお堂の隙間に爪切地蔵尊がいらっしゃいます。
この先。
こちらが爪切地蔵尊。さきほどの四光地蔵尊と同じく、岩に線で描かれています。
正面から。やはりというか、岩じたいに結構キズが入っているせいで、かなり認識しずらいです。しかし、目を凝らして見ると、人の顔とかがあるのが認識できると思う。
爪切地蔵の伝説
爪切(つめきり)地蔵 石切町
この道は辻子(ずし)越と呼ばれ河内から生駒山宝山寺に通ずる重要な交通路であった。
この小堂の中にまつられている地蔵は花崗岩の自然石の面を平らにし、中央に地蔵菩薩の立像、左右下に十王のい座像を線彫りにしためずらしいもので、室町時代ごろの作品であろう。弘法大師が一夜に爪で刻んだという伝説がある。
(※上記下線部は、看板に記載されている文章になります)
説明看板には、さきほどのお地蔵様たちについての詳細と伝説が記されていた。弘法大師が爪で刻んだという伝説から爪切地蔵って呼ばれているっぽいです。
この街の近辺からの風景。
さっきの看板には、爪切地蔵は室町時代ごろの作品とあるので、500年ほど前に造られたということ。岩にはある程度キズは付いていたが、大きな破損はなく、現代まで残って祀られ続けているのはさすがですな。
そんなこんなで軽くお参りをしたあと、灼熱の中、また自転車をこぎだした男でした。