ここは大阪府堺市北区にある城の山公園(じょうのやまこうえん)です。
この公園、じつは定の山古墳(じょうのやまこふん)という古墳でもあるのです。元々は普通の古墳だったが、時代の経過とともに整備されて、とうとう公園になってしまったようだ。
(撮影日 2020年3月)
定の山古墳の説明
ここは城の山公園の入口のところです。立派な花壇が広がっており、花々がキレイに咲いてました。
そんな花壇の片隅には、定の山古墳についての説明看板がありました。
・時代 5世紀後半
・古墳の規模 墳丘長69m、後円部径55.6m、後円部高7m
・古墳の形 帆立貝形前方後円墳
・・・・・・というような詳細となっていて、だいたい60m前後の大きさの古墳っぽいですね。どうやら以前に埴輪とか壺(つぼ)とかが見つかっているらしいです。
「定の山」と「城の山」で漢字が違うことについては何も書いていなかった。まぁ、たぶん「城の山」のほうが読み方が分かりやすいというような理由で「城の山公園」と改名したのだと思うが、確証は全くないです。
古墳の形は帆立貝形前方後円墳(ほたてがいがたぜんぽうこうえんふん)という、まるでホタテ貝のような特殊な形をした古墳だったらしい。上の写真の地図に、うっすらと青い線が書かれているのが分かるかな。この青い線の形が定の山古墳の元々の形らしい。言われてみれば、たしかにホタテ貝・・・・・・かな?
公園の西側 ミニグラウンドと遊具広場
公園の西側には、ミニグラウンドがある。というか、たぶんゲートボール場やな。なぜかバリケードが囲われていて、入れない。
そして、ミニグラウンドの反対側には遊具広場になっている。とはいえ、遊具はブランコだけでしたがね。小さな公園なのに、けっこう子供たちが遊びに来ていた。年配の方もベンチでくつろいでいたりして、なにげに近隣住民からは愛されている公園だった。
堺市には大小様々な古墳がたくさんあるが、古墳全体が公園になっているというのは非常に珍しい・・・・・・というか、もしかしたら定の山古墳だけかもしれない。ただただ古墳を保存しておくだけじゃなく、公園として再活用するのは大いにアリだと思うぞ。
ちなみに遊具広場の片隅には、このような記念碑がありました。
公園の東側 後円部を登る
上の2枚の写真は、城の山公園の東側になります。ポッコリとした小山みたいなのがありますね。この小山は、定の山古墳の後円部(古墳の丸い墳丘)にあたる部分ですね。公園として整備されてもなお、古墳っぽさは残っている。とはいえ、時代の経過とともに工事されたりもしたはずなので、元々の形とはだいぶ違っているとは思う。
公園部には階段があって、そこから頂上まで行けます。
頂上に着いた。そこらへんの家と同じくらいの高さですな。いい感じで草が生えている墳丘なので、子供たちが段ボールのソリで滑って遊んでた。
後円部、頂上からの眺望。地上7mです。
まぁ、都会の中にある小さな公園(古墳)なので、眺望はぜんぜん良くないです。
そんなわけで今回は、古墳の上にできてる公園・・・・・・城の山公園の探訪でした。これといってビックリするような発見もなく、ただただ小さな公園を歩いただけのような感じになってしもうたな・・・。
最後に、公園内での〇〇は禁止らしいので、絶対に〇〇はしないでくださいね。